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メールマガジン バックナンバー 第10号(2004.10.4)

2004.10.4(第10号)

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1.宋文洲の寄稿:「家族的経営」への問いかけ
2.メールマガジンへの反響
3.「営業の本質」
野中郁次郎氏(一橋大学教授)と中川惇氏(東芝常任顧問)

4.「ユビキタス時代の企業戦略」
関口和一氏(日本経済新聞編集委員兼論説委員)


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■1.「家族的経営」への問いかけ
宋 文洲

10月2日の朝日新聞で、ずっと家族的社風を誇りにして来た富士重工も定昇と諸手当を廃止し、「成果主義」を導入したと報じられました。

誰も家族的経営に反対しません。できるならばこれほどの素晴らしい経営はありません。しかし、「社員は家族だ」と言いながら社員に盗聴器を仕掛ける経営者がいるほどです。「家族」と言っていた社員を大量リストラした企業はたくさんあるのではありませんか。「家族」を便宜に欠陥品や不良債権などの恥を隠し続け、自浄能力を失う会社はありませんか。

家族的経営を標榜する経営者を冷静な、且つ厳しい視線でチェックすべきです。働かない、責任を取らない上司を家族として養いたくありません。我々が求めてやまない家族愛を利用し、アンフェアな雇用関係や不正な経営をしているかどうかも気になるところです。

確かに経営者にとって社員の企業への求心力を保つことは重要です。しかし、「家族」を武器にする以上に良い方法を見付けられない経営が問われるべきです。

家族愛は家族の間にしか存在しないピュアなもので資本主義社会の市場原理で成り立つ企業で道具として使われてほしくないものです。「家族」という前に経営の透明性と公正性を高めていただきたいものです。

家族は素晴らしいものです。上司や部下に裏切られても家族には裏切られません。死ぬ時は傍に居てくれるのは家族しかありません。「家族」という言葉は神聖なるものでやすやすとビジネスに使われたくないものです。

■2.メールマガジンへの反響

●市原 達朗氏から:
(オムロン株式会社取締役副社長)

・管理職について
管理と言う誤訳にも罪がある。マネージメントの本来の意味は『放置しておくと上手く行かないことを、何とかして上手く仕上げる』こと。従って、管理職ではなく、条件整備係、御奉仕役、お役立ち係位に翻訳しておけば多少マシだったはず。

・「良い会社ほど偉そうにしている管理職が多い」について 人間、誰しも、自分の価値、自分の存在感をアピールしたい。強い人間に憧れることの罠から逃れることの難しさは、ブッシュ大統領の言動をみていると明らか。『実る程に、穂は頭を垂れる』と言うのは、植物には100%当てはまるが、動物には中々適応し難い。『他人(ひと)の振り見て我が振り直せ』と言い、偉そうな振る舞いをする人を見て眉を顰めるひとが同じ行動に走るのも、人の人たる所以。持ち物、管理するもののみならず、少なからず人は周囲に影響を受ける。代議士の取り巻きもその類。ポジティブには、『孟母三遷』。

・「本当の偉い人が偉くしない」について凄い人は必ず自分より凄い人を知っていることも大きい。ミクロには、このようなホントに偉い人の数が社会の文化度を決定してゆく。また、偉い人の伝記には『自分は運が良かった』と言う、神への感謝、畏れが例外なく記述されている。他人との相対的評価ではなく、その成功の過程で、『自分はいかされている、神が我を助けたもうた』との神の存在感による絶対的評価に頭を垂れる。ここが、絶対的な差を生む。

●村山康夫氏から:
(昭和シェル石油株式会社常務取締役)

・夏目さんとの会話全体について
送っていただいているメールの中で、「これは!」というものは部下にも転送しています。今回の夏目さんとの対話は楽しく読ませていただきました、又全く同感ですね。

「真に強い管理職は立場を超えて弱者にはやさしく、強者にはきつく(ただし、ビジネスの基本をはずれることなく)」と思うのです。古代から、弱い人を守ることは強者の役割でした。最近はその逆のケースをよく見ることが、残念です。

小生 最近、若い時にはあまり感じなかった桜の花の散り方に「美しさ」を思うようになり、そのように感じられるようになった自分をうれしく思っています。管理職に限らず、経営者も、求められる究極の資質は「人間性(Humanity)」と思うこの頃であります。

■3.「営業の本質」

軽食店がオープンしている間は「営業中」という。人さまの都合を無視して飛び込みセールスをする人のことも「営業マン」と呼ぶ。営業は「業を営む」と書くが、現代企業における営業の本質はいったい何だろうか。

ベストセラー「失敗の本質」、「イノベーションの本質」の著者でビジネス界の広い支持を集める野中 郁次郎氏(一橋大学教授)から:

「知識ベース企業とリーターシップ」
21世紀の知識社会に向かって企業経営の本質をどう捉えるのか。そして市場における知の創造と活用のモデルとそれを推進するリーダーシップのあり方を提言する。

「足で稼ぐ」のではなく「足で考える」と、独特な発想で副社長として東芝の営業を引っ張ってきた中川 惇氏(常任顧問)から:

「事業運営と営業力強化」
営業力強化を営業の立場だけから考えてはならない。営業の本質は、事業と市場の擦り合せの中にある。営業は市場ニーズを知らなければならない。それと同様に営業は事業戦略に基づかなければならない。

事業と営業、ルート営業と物件営業の双方を経験した立場から、事業運営と営業力強化の一事例を紹介したい。そして多くの方々に営業の素晴らしさを解って欲しいと思う。

■4.「ユビキタス時代の企業戦略」
日本経済新聞編集委員兼論説委員・関口 和一氏

インターネットや携帯電話など情報技術(IT)の広がりは日本企業を取り巻く経営環境を根本から変えようとしている。中でもRFIDや携帯電子マネーなどユビキタス情報技術の登場は、ヒトとヒトに加え、ヒトとモノ、モノとモノとの新しいコミュニケーションを生み出し、ビジネスのスピードを劇的に高めつつある。

ユビキタス情報時代に勝つ経営の条件とは何か。日本型IT革命の真髄を探る。
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