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メールマガジン バックナンバー 第13号(2006.12.7)

2004.12.7(第13号)

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1.アサヒビール・福地茂雄会長と宋文洲の談話録(下)
2.ビー・スタイル三原邦彦社長寄稿:「会社を潰す三つの仕事(2)」
3.宋文洲著作第2弾「ニッポン型上司が会社を滅ぼす!」のご紹介
4.「日本の製造業の将来」〜日本は再び世界の救世主たりうるか?〜

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■1.アサヒビール・福地茂雄会長と宋文洲の談話録(下)
宋 文洲

半年もすれば現場感覚が無くなる

私が大阪に居た時、聞きたいこと、見たいことについて行く店を押さえていた。ある時、東京に行って大阪の現場を離れていた。半年後、現場に戻って古い付き合いの店に行ってみたら、店頭はすっかり変わった。考え方そのものまでが変わった。ご主人に聞いたら、答えは「息子のやり方は納得しなかったが、しばらく任せてみたら自分が想像できなかった変化が起き、売上が伸びた。今後は、後ろに退き息子に任せることにした」という。他の店を訪ねてみても大なり小なり自分の半年前の感覚と違っていたことが分かった。現場を半年でも離れたらもう現場感覚がないと自覚しないといけない。もうないのにまだあると錯覚するのは一番まずい。

流行りのキーワードに迷わされないこと

このごろやたら外来語のキーワードで経営指針が変わる現象が起きている。良くないね。CSRの中身は今から問題になった訳ではない。CSRというからまるで何か新しい問題のように聞こえる。「環境」といえば、小さい頃から「水の出しっぱなしはダメ」とか、「食べ残しはダメ」とか、親から教わった素朴な発想だ。「コンプライアンス」については、「嘘つきは泥棒の始まり」と誰でも言われているはずだ。「CS」だって、「自分が嫌なことを人様にしてはいけない」と知らない人はいない。大事なのは理解とかではなく、体で覚えるかどうかだ。

詰め込みの教育も必要な時期がある

理解できるかどうかではなく覚えるかどうかの問題がある。大人になって覚えられないものでも小さい頃に覚えると一生忘れられない。当時理解不能なことでも覚えてしまい、一生の役に立つものがある。つまり小学校の教育には小学生に合うものがある。ある程度の詰め込みは重要だ。小学生のうちにしか覚えられないものがある。

(終わり)


■2.会社を潰す三つの仕事(2)

株式会社ビー・スタイル 三原邦彦

こんにちは、株式会社ビー・スタイル 三原です。今回は、『会社を潰す3つの仕事』((1)やらなくて良い仕事、(2)その人がやらなくて良い仕事(3)1人月も無い仕事)は何故棲み着くのかについてお話したいと思います。仕事とは、目的を成し遂げる上においてのプロセスです。よって仕事をすることが目的ではないのですが、どうしてもそれが目的化してしまい、しまいには仕事に意味があるのかどうかも分からなくなってしまう。

また仕事は、ポジション(役割と責任)によって変化し、それによってスキルを開発し役割を遂行せねばなりませんが、スキルが開発されなければ人間の特性上、好きな仕事、出来る仕事、楽な仕事に流れがちです。ここ最近コンサルティングをしていても、総合職の方が、価値を生まない付随業務を行っているケースが山ほどあります。

これらは非常に怖い・・・外から観ていると、仕事をしているように見えます。しかしながら会社に貢献できているのかどうかは、非常に疑問です。

最後に、1人月無い仕事ですが、この仕事が棲み着く上で非常に分かりやすいケースがありました。大手のメーカーに行った時のことです。

三原「現場から上がってくる、派遣の稟議書をみせてください」

顧客「どうぞ」

三原「これはフルタイム、月160時間就業の派遣の稟議ですか?」

顧客「そうなりますね」

三原「現場の稟議内容ですが、女性社員が毎日21:00まで残業をしていますよって1名人員を増やしてくださいとのことですが・・・」

顧客「ええ」

三原「毎日21:00だと、御社の就業時間から計算すると、21:00−18:00=3時間、これが毎日だと20日×3時間=残業が月60時間ですよね」

顧客「そうなりますね」

三原「これでフルタイムの人材を採用し派遣で就業すると、100時間は何の仕事をするのですか?60時間分の残業にあてると100時間は無駄になると思いますが・・・」「この稟議書だと月間60時間の派遣を利用されれば良いかと思うのですが如何ですか?」

顧客「・・・・・・そうですね・・・・でもいつも利用していますし、現場からの要請ですので」

三原「ちなみにそのスタッフは100時間仕事しなくて良いということですよね」

顧客「何か仕事をつくれば、良いのでは?」

(以上がやりとり)

いつも利用しているので発注する」「現場の要請に応えること」では、仕事が目的化しすぎており、本来の顧客に満足をして頂き、売上、収益を作るといった目的からは離れきっています。また、ムダな仕事や目的の無い仕事をやらされるスタッフもかわいそうです。暇なのはもっと辛いでしょうね。

ここ最近の企業を客観視すると、仕事をすること、人を雇用すること、役割と責任を作ることが、かえって弊害になっているような気がします。

(終わり)


■3.『ニッポン型上司が会社を滅ぼす!』のご紹介

あなたの周りに、こんな「ニッポン型上司」はいませんか?

□ハンコ押しと会議で忙しい上司
□取引先との仕事より、社内の調整に情熱を注ぐ上司
□総論に強いが、各論が何もわからない上司
□責任は絶対にとらないが、部下の功績には必ず一枚かむ上司
□自分の上司にただへつらう中間管理職上司
(「まえがき」より一部抜粋)

土井 英司 氏 出版コンサルティング
http://tinyurl.com/4dzns

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本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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社員は会社に労働を売っています。課長も部長も、さらには社長も労働を売っています。これらの労働を最終的に買ってくれるのは、会社ではなく、お客様もしくは株主です。会社だけに目を向けていると、こんなごく当然の図が、見えなくなってしまいます

会社のトップが「家族的な経営」を口にしているのなら、私たちが求めてやまない「家族愛」を利用し、アンフェアな雇用関係や不正な経営をしていないか、冷静かつ厳しい目でチェックすべき

経営者たるもの、言葉だけが立派な企業理念や、脈略のない「情」で社員の結束を強めようとしてはいけません。行動と実績で社員にメリットを与えることが、経営者の役割なのです

ハングリーや苦労を前提にした家族的経営や企業への忠誠心をもとに今の若者を批判するよりも、今の時代に合う経営スタイルを模索するほうが社会のためになります。フリーターを非難するよりも、フリーターの若者も勤めたい会社をつくるといいのです

問題の原因を明らかにしなければ、同じ問題が再び起きます。だから社員を集めて何が悪かったのかをつかむ必要があるのです(中略)誰が悪いかは知っているけれど、同僚のために黙っておこう」というおかしな正義が貫かれれば、問題解決には至りません

思いつきで指示をする矛盾上司は、プロセス・マネジメントを行っていない(中略)どのようなプロセスが利益アップにつながり、逆にどのようなプロセスが利益減につながるか、その割合が現状ではどうなっているかを定量的に把握しておく必要があります

モノ・サービスが売れるようにし、利益をアップするためのプロセスは、時代によって、商品によって、売る側の理念によって大きく変わる

本来、上司が部下へ指示することは、部下へ発注するようなものなのです。だから上司は、部下への指示も外注と同じような慎重さをもたなければならないのです

社員の結果のみを重視すること、結果だけで社員の成果を判断することを「成果主義」と定義している企業は少なくないのです。結果だけを重視して、その結果に至るプロセスを無視すれば、結果につながる原因は明確になりません

プロセスの設計とは顧客が求めている結果に対して、どのような客観的な事実を積み上げればそのような結果に至るかを、顧客の視点に立って設定すること

マネジャーは、プロセスに関わるあらゆる事実を、リアルタイムに記録しておく必要があります。これによってプロセスの進捗や改善点などが見えるので、素早い修正が可能になります

売れるという結果を出すまでのプロセスが明確になっていれば、どういう人材をどこに配置すればもっとも効率的かも見えてきます(中略)マネジメントとは、限られた人材を生かすことです

組織をもっとも効率的なシステムにするには
1.目標を明確にし、その目標に向かうプロセスを設定すること
2.組織にいる全体の人間が、指示に従い、プロセスを確実にこなすこと

マネジメントの基本は人の管理ではなく、価値創造の過程の管理

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表紙からは想像もつかないような厳しい指摘がなされていますが、書かれていることはもっともだと思います。これまでの日本企業がいかにプロセス・マネジメントを行わずに「人の管理=マネジメント」の弊害に陥っていたのかがよくわかる、そんな本です。

というわけで、本日の一冊は、

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『ニッポン型上司が会社を滅ぼす!』
http://tinyurl.com/4dzns

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です。本当に成果を出したいと思うマネジャーならぜひ読んでほしい、そんな一冊です。


目次

まえがき
第1章 ニッポン型組織の根本的勘違い
第2章 ニッポン型上司をCTスキャンにかけてみる
第3章 成果主義の嘘と矛盾
第4章 「曖昧」が会社を、そして日本を滅ぼす
第5章 世界のすべてがお客様
あとがき

■4.「日本の製造業の将来」〜日本は再び世界の救世主たりうるか?〜
オムロン株式会社取締役副社長 市原 達朗氏から

これから日本の製造業がいかにその強みを作る事ができるか?製造業が元気をなくした真の原因は?『オムロン』が協創なるコンセプトを提唱した背景、研究担当役員として日頃抱いてきた現状への様々の思い、それらに対する仮結論を吐露し、フロアからの叱責を問う。(12月9日 大阪で開催します)

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