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メールマガジン バックナンバー 第132号(2009.10.02)
2009.10.02(第132号)
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1.負けたほうがいい(論長論短 No.99)
2.ゾマホンさん連載コラム 「人生甘くないよ」 (第3回)
日本のマスコミについて思う
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■1.論長論短 No.99
負けたほうがいい
宋 文洲
同期より少しでも早く昇進しようと、あれこれ上司に媚を売るサラリーマン達。
子供が塾や学校などで近所に負けないために、懸命に頑張る母親達。少しでも他人を出し抜こうと、頻繁に車線を変更するドライバー達。毎日、ほとんどの人々は知らないうちに他人との勝負に参加しています。
しかし、社長まで昇進できた人は同級生の中ではただ一人、しかも実力でもなく努力でもなく運が決め手。塾や学校で負けなかったが、子供は親と同様に人生の意味に気付かない。何台も追い抜いたドライバーは、結局同じところで信号を待っている・・・・・・。
決して「成功者」への嫉妬ではないのですが、勝負に執着する人の多くは、勝っても負けても人生が負けてしまうのです。株式投資を見れば分かるのですが、必ず株が上がる時に市場に資金がどんどん集まり、下がる時に市場から資金が一気に逃げ出します。
長年他人のお金を預かって運用してきたファンドマネージャーの友人が、私に密かに言いました。「宋さん、株は儲からないようになっているよ」と。少しでも他人に勝とうと「機敏」に売買したところで、ほとんどの投資家が損してしまうのです。
「勝ちたい」、「他人に遅れるまい」。そんな勝負の心が、残念ながらどんな人間にも本能として潜んでいます。しかも目の前にある相当くだらないことでむきになり、自分が見えなくなるのです。その先に何があるか、何のためにこんな勝負に参加しているかはまったく考えないのです。
なぜ走るか、走る人がいるからだ。なぜ行列に並ぶか、並ぶ人がいるからだ。
なぜ良い学校に入りたいか、できる人が皆良い学校にいくからだ。残念ながら、この程度の理由で多くの人は人生を浪費してしまうのです。
趣味に没頭する時間、家族と一緒に居る時間。そんな刺激のない静かな時間に幸せを感じられるようになれば、人は本当に幸せだと思います。我々人間がなかなか幸せになれないのは、些細なことで他人と比較し、勝負する癖があるからです。
無意味な勝負に人生を浪費している間に、公園ではきれいな花が咲き乱れ、海では真っ赤な夕日が海面に落ち、家では巣立ち前の子供が親の帰りを待っているのです。この瞬間にも多くの幸せが我々を待ち侘び、それを掴まないと二度と我々に属さないのです。我々には他人との勝負に参加する暇はないのです。
幸せの尺度は幸せに生きる時間の多さです。勝負に勝ったとしてもその幸せは一瞬ですが、一輪の蒲公英のように静かに春を楽しみ、自然に風に自分を託す生き方こそ最後の一瞬まで幸せなのです。
私が嫌いな日本語に「勝ち組」と「負け組」があります。人生は自分に属す幸せを自分の心で感じ取る過程であり、決して他人との勝負ではないと切に思うからです。
経営とコンサルティングを通じて多くの方々と出会ってきましたが、仕事ができる人も幸せになる人も、決して勝負にこだわる人ではなく、むしろ自らうまく負けている人なのです。(「仕事ができる人は『負け方』がうまい」のまえがきより)
P.S.
前回のメルマガについてご質問をブログのコメント欄に書き込んでくださった方がいました。誠意を感じたので珍しくブログに返事を書きました。返事を書くなら全てのコメントに返事を書くべきでしょうが、物理的に対応できないのでお許してください。そのやり取りに興味のある方は下のURLをクリックしてご覧ください。コメント欄の後部にあると思います。
http://www.soubunshu.com/article/128235472.html#comment
返事を書いた数日後に鳩山総理が国連で行なった演説を拝見しました。正直言って感動しました。日本に長く居た人間として、初めて日本外交を誇りに思えました。理想論者と言われるかもしれませんが、理想はつまり夢です。世界の夢を率先して語る日本外交は初めてだと思います。本当の力は人々の心を動かす力です。
(終わり)
今回の論長論短へのご意見はこちらへ↓
http://www.soubunshu.com/article/129238962.html
■2.ゾマホンさん連載コラム 「人生甘くないよ」 (第3回)
日本のマスコミについて思う
ゾマホン
日本は秋になりましたね。たいぶ涼しくなりました。
さて、今回は「日本のマスコミについて」お話します。
思い返せば、私はアジアに来て、23年目になりました。中国には7年、日本は16年目です。私が来日した当初、テレビや新聞で読むアフリカ大陸の情報には本当に腹がたちました。なぜかというと、前回のメルマガでもお話ししましたが、アフリカに関する情報の80パーセントが間違った情報だからです。今回はその点をお話します。
なぜ、“間違った情報”と私が言うか・・・それは日本のマスコミが欧米から届くアフリカの情報をそのまま流しているからです。ようは日本の視点でアフリカを見ているのではなく、欧米の視点でアフリカをみて、そのまま日本国民に伝えているからです。
結局、これまでに日本で出来上がったアフリカのイメージといえば、アフリカは紛争や病気で危険だということと、キリンや象など動物がいるということだけです。
【アフリカは危険?】
問題なのは、安全性は国によって違うということです。アジアだって安全ではありません。ポル・ポト政権だったカンボジア。他には例えばミャンマー、パキスタン、インドの一部で今も暴動や紛争はあるでしょう?日本やシンガポール、韓国等ではありませんが、はたしてそれで、アジアは安全と言えるでしょうか。みなさま。
結局、「アジア大陸=安全」とは言えないし、同時に「アフリカ大陸=不安全」とも言えません。アフリカ大陸はすべての国が危険ではございません。例えば日本人はアンゴラとかコンゴ、ルワンダ、ソマリアという国名はよく知っています。でもベナン共和国やサントメ・プリシンペ民主共和国はあまり知りません。
マスコミでもあまり聞かない国だからです。言い換えると、戦争が起きている国はよく知っていて、平和な国は知らないだけです。危険な国のことしか情報が入ってこないのです。
【原因を伝えないマスコミ】
なぜアンゴラやコンゴ、モザンビーク、ルワンダでは紛争がおこるのでしょうか。しかしその紛争の原因をマスコミは伝えていません。
世界の大陸の中で一番地下資源が豊かな大陸はアフリカ大陸です。石油、ダイヤモンド、なんでもあります。例えば、“コルタン”という鉱石がないと携帯電話も作れません。それもアフリカ大陸で採れます。
問題なのは、そういう資源は欧米諸国の企業がうまく盗みます。地下資源のためには紛争を仕掛けることもします。アンゴラでは欧米諸国が20年間ゲリラを育てていました。欧米諸国はアンゴラまで毎日飛行機をおよそ60便も飛ばしていました。そのアンゴラ行きの飛行機には大量に武器を積み、それを現地で下ろし、その代わりに帰国する飛行機には地下資源等を持ち込んでいきました。
そういう中から紛争が始まったのです。
アンゴラに限らず、コンゴ民主共和国では石油は採れますが、その石油はフランス系石油会社が利益を得ています。紛争の原因は欧米諸国の企業と政府の一部が、現地の一部を操って、わざと起こします。そして紛争中に資源を盗む機会を探ります。これが紛争の原因です。そこに正義はありません。
話は少し外れますが、エイズの問題もそうです。もともとエイズは先進国の医師たちがサルの血を人間に輸血しようとしたことから始まった病気です。その事実も伝わらず、「アフリカ=エイズ」というイメージが広まっています。
【日本のマスコミ】
私は、その原因を伝えない日本のマスコミは犯罪だと思うわけです。日本のマスコミは、他国のマスコミと比べて、経済的にも困っていないし、カメラや通信など技術的な面も素晴らしいです。世界メディアから見ても、日本のマスコミは力があると思います。だからそういうマスコミはしっかり現地調査をして欲しいと思います。それをしていない日本マスコミは最低とゾマホンは思います。
また私は日本のマスコミは日本国民を“馬鹿にしている”と感じてきました。
私は北朝鮮にも行ったこともありますが、その立場から言うと日本国民は北朝鮮の国民と変わらないと思います。“日本政府とマスコミの一部に洗脳されている”そう思います。
最後に、日本の皆さまに言いたいのは、自分たちもマスコミに騙されないよう、“本当に知りたいものは、自分の目で見て確かめる”そのことを忘れないで欲しいです。
(終わり)
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