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メールマガジン バックナンバー 第139号(2010.01.08)
2010.01.08(第139号)
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1.ベンチャーブームはいつ戻るだろうか(論長論短 No.106)
2.ワタミの渡邉会長連載コラム
「渡邉美樹の民主党政策レイティング 〜経営者視点で物申す〜」 (第4回)
農家戸別所得補償
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■1.論長論短 No.106
ベンチャーブームはいつ戻るだろうか
宋 文洲
もう年のせいでしょうか。私はどうしでも懐かしむ数年間があります。それは2000〜2005年の5年間でした。
インターネットの普及、ベンチャー市場の育成、規制緩和、郵政民営化・・・。
経済の活性化に繋がるすべてがこの5年間に起きました。高度成長後、はじめて日本の若者が起業に憧れるようになり、一流大学の卒業生が大手を蹴ってベンチャーに就職したり、仲間とベンチャーを興したりするようになりました。
日本の社会には危機感がありました。新しい産業と企業を育成しないと日本経済は再生しないという危機感から、東証マザーズなどが新設され、社会全体がベンチャー精神を支えようとしたのです。
日本経済の数字がみるみるうちによくなり、海外に居ても「日本経済が復活した」とのコメントがよく聞こえるようになりました。
しかし、嫉妬心に満ちたおじさんたちがベンチャーに逆襲をかけたのはその直後でした。もちろん行儀の悪い一部のベンチャー経営者と投機家が居たのも事実でしたが、それは泥棒がどこの国にも居ると同様にベンチャー企業に特有な現象ではないはずです。
魔女狩りのような空気が日本中に蔓延し、ベンチャーブームが一気に冷え込みました。政治家でも芸能人でもないのにテレビや週刊誌などがベンチャー経営者の金銭や愛人トラブルに熱をあげ、経営以外では凡人の彼らから欠点を探そうと懸命でした。
日本経済を10年も失わせた張本人のおじさんたちは急に元気が出てきました。
「我らこそ主流なんだ」のような顔をして経済の復活が自分達の成果のような顔をし始めました。
文化大革命も経験した私ですが、2006年のムードに不吉な臭いを感じました。
本当は経営者としてもう2,3年頑張るつもりでしたが、とてもあの険悪なムードに勝てないと思ってあきらめました。それまでの思い出を胸に日本のベンチャービジネスから手を引きました。
2006年に起きたことは、変革しようとした日本経済を再び後退モードに引き落としました。未だにあの改革が格差を拡大させたと非難する人は多いのですが、あの改革が続かないから格差が一向に縮まらない上、経済が袋小路にはまってしまったのです。日本は貴重なチャンスを自ら断ち切ったのです。
私は今でもベンチャー精神が日本経済を救う唯一の出口だと思うのです。大手企業の役割は重要ですが、たぶん、未来の日本経済においてはもうこれ以上のウェイトを示すのは無理だと思います。一部の死に掛かっていた日本の大手企業の再生は、大手企業のサラリーマン経営者には到底無理です。
そもそも大手企業の多くは一般社員よりも管理職(あるいは管理職に相当する年功社員)が多いため、思い切った改革を望むのは少数派です。JALはいい事例ですが、潰れなければその辺の中小企業よりずっと条件がいいのですから、思い切った改革は幹部と年功社員を損させるだけです。
元気なベンチャー企業による「老害企業」の買収と合併が起きない限り、日本経済にダイナミズムが生まれないでしょう。しかし、日本にはそのようなベンチャーブームがいつ戻るだろうか。必ず戻ってくると思いますが、それが5年後や10年後ではないことを祈らないで居られません。
P.S.
「美女軍団」の店に行きました
大学のクラスメイトに食事に誘われました。中華か、和食か、韓国料理かと聞かれましたが、彼が延吉出身の朝鮮族だと思い出して「韓国料理がいい」と言いました。きっと本場の良い店を紹介してもらえると思いました。
当日、もらった住所を頼りに私は早めに店に着きました。迎えてくれたウェートレスは朝鮮の民族衣装で美人でした。容姿がいまいちの人が多い中華の店と違うなと思いました。部屋に案内してくれる人も美人でした。少し驚きましたが、「まあ、朝鮮族の女性は美しい人が多いのだな」と思いました。
お手洗いに寄ろうと廊下を歩くとサービス中のウェートレス達と会うのですが、一人も漏れず皆美人でした。嬉しいのですが、いくらなんでもこれは異常だと思い始めたところに同級生がやってきました。
「お前、ここのウェートレス達はどうしてこんなに美人揃えか」と聞くと、彼は淡々と答えました。「あ、言い忘れた。ここは北朝鮮の国営店だよ。この子達は北朝鮮の政府派遣で歌も踊りもプロ級だよ」。
料理は日本で食べた韓国料理より辛さが控えめでとても美味しかったのです。
同級生の話によると食材も汚染の少ない北朝鮮から持ち込まれたものだそうです。
途中、同級生が美女達と楽しそうに何かを話していたら、その中の一人がマイクをもって北朝鮮のカラオケで歌い出しました。テレビ画面にピョンヤンの町並みが映し出され、彼女は踊りながらプロの歌手のように歌ってくれました。
横から見ていると彼女は日本のアイドルの誰かと似ていると思いました。何を歌っているかは分かりませんが、国に厳選され、ウェートレスをしながら客の宴席を盛り上げる彼女達の働きぶりに感心しました。
日本ならこんな明るくて可愛くて才能のある子はもう既にどこかの芸能プロダクションにスカウトされ、皆にチヤホヤされているところだと思うと、当人の努力に寄らない運命の定めを思わざるを得ませんでした。
(終わり)
今回の論長論短へのご意見はこちらへ↓
http://www.soubunshu.com/article/137662724.html
■2.ワタミの渡邉会長連載コラム
「渡邉美樹の民主党政策レイティング 〜経営者視点で物申す〜」 (第4回)
農家戸別所得補償
渡邉美樹
◇解説◇
戸別補償はコメの生産目標数量を設定し、過去数年間の販売価格と生産費を比べて価格が生産費を下回った場合、差額分を補償する制度。対象はあくまで生産目標を守った農家で、事実上の「減反選択制」といえる。政府は、夏の参院選対策を重視する民主党の要求もあり、来年度予算で5618億円の満額を確保。
コメ農家を対象に2010年度から水田10アール当たり1万5000円を一律支給する方針を決めた。農家だけを優遇する政策に批判は根強い。
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渡邉レイティング:☆☆☆☆☆(星ゼロ!)
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明けましておめでとうございます。
新年最初に、あえて星ゼロの「農家戸別所得補償」を取り上げたいと思います。
皆さんも、国内の耕作放棄地が急拡大している事、農業生産者の高齢化等、この国が様々な農業問題を抱えている事は承知の通りだと思います。
本来、農業政策の目的は、生産性を高める事であり、その国の農業事業を振興する事であり、生産者である農家の救済だけでありません。もちろんがんばっている農家の方がたくさんいらっしゃる事が前提としての意見です。今の一律で農家の所得を補償する事は、票目当てのバラマキでしかないと言われても仕方ないと思います。
私がHPで定期的に発信している「ジャーナル」6月23日付の「減反政策こそ国が国民の事を考えていない象徴」で述べた事を思い出しました。
鳩山さんは、6月21日、河北新報社のインタビューに答え、コメの生産調整(減反)について、民主党中心の政権が誕生すれば廃止を含めて抜本的に見直す考えがあると明らかにしました。「作らないことにメリットを与える政策はおかしい。将来的に減反を否定していく方向に動かしたい」とも言いました。
それが結局はどうか?高い米が維持され、しかも、税金で農家だけが補償されたのでは、消費者はたまったものではありません。なぜこのような政策がまかりとおるのか。政府はもちろん、マスコミももっと追求すべきだと思うのだが、私は日本の政治の“質”、日本の国民のレベルが問われていると考えます。
昨年訪れたオランダの話を紹介したいと思います。
オランダは、アメリカに次ぐ輸出金額を誇る、世界でもトップクラスの農作物輸出国です。特に酪農および園芸は主要産業であり、世界の花市場の6割の商品がオランダ産だと言われています。
オランダ政府は、“食糧自給率は捨てる”という、明確な農業政策の方針を打ち出しています。生産性が高く、輸出できるものを集中的に生産する、その結果、自給率が下がっても仕方がないという政治の判断があり、国民がそれを支持しているのです。
そこには票欲しさの“バラマキ”など存在しえません。例えば、生産金額1億円のハウスには補助を出すが、3000万円なら出さない。こういった政策が農業の大規模化を促します。有機農業も高く奨励しており、そのための経営管理、営業組織および価格競争力の改善に国が取り組むことによって、今ではオランダの消費者の約30%が定期的に有機農産物を購入しているのです。
政府は“ある方向”を指し示す、それを国民が理解し、支持をする。結果はどうなったのでしょうか。オランダの農業の生産性はEU平均の2.7倍まで上昇したといいます。
オランダの土地は実は痩せている。なのに、世界トップクラスの農産物輸出国。
このギャップを埋めているのが“質”の高い政治力です。まさに今日本に欠如しているものと言っていいでしょう。
新年早々から厳しい話となりましたが、皆さんのご意見はいかがでしょうか?
ぜひご意見、感想をブログにおよせください。
http://ameblo.jp/watanabemiki/
===お知らせ===
渡邊美樹の個人活動をご案内する新サイトを立ち上げました!
こちらもぜひのぞいてみてください。
http://www.minnanoyume.net/
(終わり)
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