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宋文洲のメールマガジンバックナンバー第1回 臨時配信号(2016.12.26)

宋メールの継続問題

十数年も続いた宋メールですが、ひょっとすれば来年は中止せざるを得ないかも
しれません。皆様に報告するかどうかについて躊躇しましたが、万が一お別れの
ご挨拶ができない場合は失礼なので、急遽ご報告することにしました。

結論から申し上げると、ソフトブレーンと大株主との関係が破綻し、
来年は私とソフトブレーンの関係がどうなるか分からないからです。
私は現経営陣を支持しているため、大株主との敵対関係が進んだ場合、
私もソフトブレーンとの関係を断たなければなりません。そうなれば
宋メールの発行体制がなくなり、宋メールも中断せざるを得ないのです。

簡単に経緯をご説明します。

今年7月にある会社が、事前協議はおろか、TOB(株式公開買付け)などの手続きも
踏まずに、市場からソフトブレーンの株を45.57%取得したうえ、彼ら自身が採用
している会計基準である国際会計基準(IFRS)を用いるというテクニカルなやり方で、
一方的にソフトブレーンを「子会社(IFRS上の)」にしました。この会社は
先月までは株式会社フュージョンパートナー(以下FP社という)と称しますが、
最近はスカラと社名変更したそうです。

株の大量取得の際、FP社はソフトブレーンの豊田社長に「持分法適用会社になるまで
株を市場で買いたい」と説明しました。私はその情報を知った時、「持分法適用」の
目的を信じて善意をもってFP社に接しました。マスコミの記者達が「珍しい敵対買収」
として取材に来られましたが、私はFP社を信じてむしろ記者達を抑えたほどです。

しかし、その直後、このFP社は突然にやってきて「さらに買い進めて45%まで買った。
当社はIFRSを使っているため、ソフトブレーンは当社の子会社になった」と
宣告したのです。この会社が発表した取得目的も突如「持分法適用会社にするため」
から「連結子会社にするため」と変更しました。

このような「潜水艦による奇襲攻撃」のような方式による企業買収に不信感を
感じざるを得ませんでしたが、それでもソフトブレーン経営陣がFP社の提案を
真剣に検討し、企業価値を上げるための協力関係を探りました。しかし、FP社
からはソフトブレーンの企業価値向上につながるような提案がないうえ、
「奇襲」による株取得に似たような、信頼を損なう行為が重なりました。

相当悩んだ末の判断だと思いますが、ソフトブレーン経営陣は正式にFP社の
奇襲買収を敵対買収として認定することにしました。
詳細についてはご興味がある方はソフトブレーンの正式発表をごらんください。
URL:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120161226463211.pdf

私が経営から引退した後、リーマンショックなどもあり、上場の前から会社を
支えてくれた現在の経営陣と幹部と社員達は相当苦労しました。幾多の危機を
乗り越えながらも米国企業との競争にも強みを発揮し、顧客満足の向上と


シェアの拡大を続けてきました。ゼロ金利を利用し、ほぼノンコストで資金を
調達し、騙し討ちで企業の株を買うことは簡単ですが、多くのお客様に信用
していただくことと、国際競争に勝つことは容易いことではありません。

お客様との関係を築き上げてきた経営陣と社員達の理解を無視し、借金と奇襲
による企業の株取得は企業の価値を損ない、社会に何の価値も提供しないと
考えます。長い間、私は株主としてソフトブレーンの経営陣と社員達に寄り添って
きましたが、敵対の大株主が資本の原理で彼らの意思を無視するようなことを
した場合、私は今後のソフトブレーンに未練がなくなります。

私の愛情は常に企業内外にいる人間達(社員、顧客など)に向けるのです。
箱ものの企業そのものに関心がありません。
たとえその企業が私が創業し育てた企業であっても。

これが最後の宋メールかもしれないのでこのタイミングを借りて読者の皆様に
心からの感謝を申し上げたいと思います。欠点とミスの多い私ですが、
皆さんはよくもこんな恥ずかしい文章を十数年にわたって読んでくださいました。
まあ、こんな変なことをいう変な人も居たと考えていただければ幸いです。

皆様、よいお年を。

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おわり━━━

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