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宋文洲のメールマガジンバックナンバー第274号(2015.05.01)

会社人間のお父さんの弊害


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1.会社人間のお父さんの弊害(論長論短 No.241)
2.コートジボワール出張記、私がセネガル行きを決めた理由、
  そしていま一番伝えたい事
  (アフリカ商会代表山田一雅さん 連載 / アフリカ大陸最西端、セネガルの「今」)


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■1.論長論短 No.241

会社人間のお父さんの弊害
宋 文洲

年を取れば取るほど、自分の人生観に最も影響を与えてくれたのは他ではなく父親であることに気付きます。若い時にとても理解できない、場合によって反発していた父の教えは年と経験と共にじわじわ効いてきたのです。

しかし、父親の教えは決して学校の授業ではありません。一つ一つの教えは父と共に過ごした時間と空間にくっ付いて離れません。教えを思い出す時、その時の場面とシチュエーションも一緒に映画のように思い出すのです。

父は目に傷がありました。ほかの村を通る時、その目を見て子供達が笑った時、一緒に歩いていた私は怒りました。しかし、父はその時、子供達に微笑んでいました。怒った私を父はなだめました。「珍しいから見られるのも当然だろう。悪いことをした訳ではないから気にしない。」

「変な人」、「変なことをしている」と言われることを気にするならば、ベンチャーなんかはできません。ましてベンチャーへの偏見が強かった20数年も前に、変な中国人が創業するなんて信用されないだけではなく、嘲笑されることもしばしばでした。その時に思い出すのは父が子供達に笑われた画面であり、その時の父の言葉はその画面についているテロップです。

現代の日本では父親が小さな子供と一緒に仕事をする機会は殆どないかもしれませんが、そのかわりに旅行、行事、家事などのチャンスはたくさんあります。

特に家事はお金も時間も準備もかからないのでお勧めです。家事は決して女性だけがするものではありません。それは稼ぎを男だけがするものではないのと同じことです。もし、女性に社会進出してほしいならば、まず男性は家に戻る必要があります。社会進出させておきながら家事も従来通り女性に任せるならば、女性はあまりにも可哀そうです。

実は家事のできない男性こそ可哀そうです。それは老後になれば分かることです。
退職後の彼らは家に戻っても存在価値がないのです。それを避けるため、日本男性の多くは定年後も職場に留まりたい願望が強く、結果として企業の保守性が高まります。

しかし、今日の宋メールの重要なポイントは後世への影響です。

家事をしない男性の殆どは教育を奥さんに任せているのです。その奥さんがまた教育を学校や塾に任せるのです。お父さんが口を出さない(というか、無関心である)ため、奥さんは偏差値、進学などの横並びの目標に向かって子供達を勉強させるのです。よりよい塾に通い、より良い学校に進学させれば、子供によりよい教育を施していると夫婦ともに勘違いしてしまうのです。

昔の日本人男性も家事をしなかったかもしれません。しかし、彼らは数十キロも離れた会社にも行きませんでした。家から見えるところで農作業していました。
庭や家の修理もしていました。奥さんも子供もそれらの仕事を手伝っていました。
その労働を通じて時間を共有し、体験でしか伝えられない教育ができたのです。

戦後の教育を批判する経営者は多いのですが、たぶん一番の責任者は自分たちでしょう。最近、ソニー創業者盛田さんの息子さんの惨状を報道で知ったのですが、トヨタのケースとはあまりにも違うのです。長い目で見ると家族との関わりはそのまま企業の運命に響くのです。

ゴールデンウィークが始まりましたが、仕事に誇りを持ち、それを理由に家族と過ごす時間を削ってきた方々、取り戻すよい機会ですよ。

(終わり)

今回の論長論短へのご意見はこちらへ↓
http://www.soubunshu.com/article/418189186.html
※いただいたご意見は自動的にコメントに掲載されます。
名前も掲載されますので、問題がある場合はペンネームをご入力ください。
また、次回以降の宋メールでご意見を掲載させていただく可能性がありますので
ご了承お願い致します。

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http://twitter.com/sohbunshu

今までの論長論短はこちら↓
http://www.softbrain.co.jp/mailmaga/list.html

■2.アフリカ大陸最西端、セネガルの「今」

コートジボワール出張記、私がセネガル行きを決めた理由、
そしていま一番伝えたい事
アフリカ商会代表 山田一雅

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【忙しい方のための3行まとめ】
・2015年4月末時点のコートジボワール最新情報を写真とともにお届け
・なぜ私が突然セネガル行きを決めたのか、その理由を赤裸々に紹介
・いま一番伝えたい事は「とにかくいちどセネガルを見に来てください!」
 (プレゼントのお知らせ有)

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宋メールの読者のみなさま、おはようございます!アフリカ商会の山田一雅です。
いよいよ本日で私の連載も終わりです。
全6回に渡りお付き合いいただき誠にありがとうございました。

最終回の本日は、現在出張で西アフリカのコートジボワールに滞在中の私が、リアルタイムで見て感じているコートジボワールの実情をレポートいたします。
また、いままでこの連載では触れていませんでしたが、そもそもなぜ私が突然西アフリカのセネガル共和国に住むことになったのか、そのきっかけを簡単にご紹介いたします。最後に、この連載をご覧いただいた皆様にいま一番伝えたい事を記します。プレゼントのお知らせもございますので、ぜひ最後までご覧ください。

<過去の内戦が信じられない治安の良さと、
  ビジネスの可能性の大きさを感じるコートジボワール>

まずは、皆様、コートジボワールにどのようなイメージを持っていますか?

「そもそもあまりがイメージがわかない・・・」
という方も多いのではないかと思います。

少し詳しい方ですと、

「2011年頃内戦があった国だ・・・」
「最近アフリカ関連のニュースで名前をよく聞く気がする」
「カカオが有名?」

こういった方が多いのではないでしょうか。これはどれも正しい情報です。
ただ、そこから連想される内容には正しくないものもあります。
たとえば内戦があったと聞くと、

「治安が非常に悪く、外も歩けないような国なのではないか?」
「夜間の外出でもしようものなら、大変な事になるのではないか?」
「内戦の影響で、街は崩壊状態なのではないか?」

と連想される方も少なくないと思います。
そこで、まずはコートジボワールの首都アビジャンの写真をご覧ください。
https://www.facebook.com/africa.shokai/posts/1664566753775238

いかがでしょうか。私はコートジボワールの人口、経済規模、加盟機関および知人の話などからセネガルの首都ダカールよりも都会だとは認識しておりましたが、初めてアビジャンの光景を目の当たりにした時、ここまでだとは思っておらず驚きました。内戦の爪痕を感じさせる光景も見当たりませんでした。

また、人々はセネガル人よりフレンドリーさでは劣りますが(セネガル人がフレンドリー過ぎるのでちょうど良いかも知れません笑)、とても親切です。
また2015年4月末時点では、治安についてもセネガル同様不安を感じる事はありませんでした。なお、コートジボワールの治安は、選挙により大きく変動します。実際、2010年から2011年にかけての内戦は選挙がきっかけになりました。今年10月に大統領選挙を控えており、動向を注視する必要があります。

今回の滞在では、首都アビジャンをはじめ、複数の地方都市の様子も見て参りました。現地の一般層(いわゆるBOP層)の消費行動や生活上のニーズを観察しつつ経費も抑えるため(笑)、公共交通機関や安価な食堂を利用してみました。

小売市場や卸売市場にも足を運び、現地で知り合った方にホームステイもさせていただき、家庭の生活状況を見て参りました。また現地の富裕層の消費動向を知るために現地企業の方や政府関係の仕事をしている裕福な方にも話を伺い、高級レストランやショッピングモールをはじめとする富裕層が集まる施設などの状況も調べて参りました。結果、家電、バイク(部品含む)、水産物、お酒など、日本企業に可能性がありそうな分野が多数見つかりました。

<「なぜ突然セネガル行きを決めたの?」に対する回答>

もともとアフリカに縁もゆかりも無かった私。そんな私がなぜ西アフリカのセネガルに住む事になったのか。きっかけは以下の2つです。

・当時「自分の人生が幸せ過ぎる」と感じていた一方で、もっと人生をかけて燃えられるような事を探していた
・当初は「フランス語力の向上とビジネスの可能性を見にセネガルへ行く」という友人の誘いを受けて決めたが、その後彼から「やっぱり俺はナイジェリアに行く」と言われた際に「一人でもセネガルに行こう」「一人で行くなら可能性を見るだけ でなく実際にビジネスに挑戦しよう」と決めた(最終的には彼もセネガルに来る事になりました)

詳細は以下のブログで記しております。
http://bit.ly/1vNTPjt

<いま一番伝えたい事(プレゼントのお知らせ有)>

いままで西アフリカ、特にセネガルについて色々と記して参りました。
最後に私が伝えたい事は、

「とにかく一度セネガルを見に来てください!」

という事です。なぜなら、日本企業にとってのビジネスの可能性が広がっているからです。またセネガルを知る事で、アフリカ進出においての大きな心理的ハードルとなる「治安への漠然とした不安」がなくなり、セネガル以外のアフリカ諸国への進出にとっても大きな一歩となるからです。私は、日本企業がアフリカ進出できていない一番の理由は、治安などへの懸念からそもそも「進出しよう(したい)と思えていない事」だと考えています。

コネも資金も経験も自分の商品も何もなく、本当にゼロから西アフリカのセネガルに飛び込んでスタートしたこんな未熟者の私でも、こうして少しずつではございますがビジネスを行う事ができるようになりました。もし、技術力も資金力も高品質の製品もある日本企業の皆様がいらっしゃれば、すぐにでもビジネスになりそうな可能性がセネガルには広がっています。それでも

「でもやっぱり治安が不安・・・」
「エボラが・・・」
「山田さん怪しそう(笑)」

という方もいらっしゃるかも知れませんが、ご安心ください。セネガルの治安は、日本の外務省の海外安全ホームページでも最高ランクの「白」(日本、台湾、ヨーロッパなどと同評価)のお墨付きですし、エボラ出血熱は昨年10月に終息宣言がなされてから一人の患者も存在していません。また今月5月より、セネガルの観光ビザ(3か月間までの視察はこちらで可能です)が不要にする旨大統領から発表されています(本稿執筆時4月末時点では詳細不明です)。私にて空港発着の送迎などもいたしますので、これを機にぜひ一度セネガルに足を運んでみてください。

また、私が怪しくないと証明するのが一番難しいのですが(笑)、先日FMラジオに出演した時の音源が以下で視聴できますので、よかったら聞いてみてください(三十四回・三十五回の2回です)。
http://ahsi.jp/fm/

以上です。全6回に渡り、私の連載をご覧いただき誠にありがとうございました。
最後に、ここまで連載をご覧いただいた皆様にプレゼントのお知らせです。
このたび私は、セネガルの絵や雑貨を販売するオンラインショップ
http://africaart.fashionstore.jp/
をオープンいたしました。当ショップでの販売を通じて、「国民の約半数が貧困層」のセネガルでの雇用創出と収入増加につなげられたらと存じております。
オープンを記念いたしまして、以下のFacebookページの投稿
https://www.facebook.com/africa.shokai/posts/1664604377104809
を「シェア」していただいた方の中から

・1名様に5,400円相当の「お楽しみガラス絵2枚セット」
・1名様に4,320円相当の「お楽しみ砂絵1枚」
をプレゼントいたします!詳細は投稿をご覧ください。

以上でございます。最後という事で気合が入り、長文になってしまいましたが、
改めまして、長い間皆様誠にありがとうございました!
この連載で、少しでもセネガルおよび西アフリカを身近にお感じいただけたようでしたら誠に幸いです。

(終わり)

<連載へのご意見やアフリカビジネスのご相談などはコチラ↓>
africa.shokai@gmail.com
https://www.facebook.com/messages/1617567685141812

<筆者について>
山田 一雅(アフリカ商会 代表)
アフリカ商会 Webサイト:http://africa-shokai.jimdo.com/
アフリカ商会 Facebookページ:https://www.facebook.com/africa.shokai

セネガル在住。セネガルを足掛かりとした西アフリカ進出の支援(市場調査などによる情報提供、営業代行など)や個人向けにホームステイ先の紹介を行っている。
ハラル・ジャパン協会(http://www.halal.or.jp)セネガル支局長。
趣味は野球。千葉県出身(八千代市、佐倉市)。

(終わり)

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